2012年7月16日 (月)

【レンズ】Sony Vario-Sonnar T* DT 16-80mm 3.5-4.5 ZA

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Carl Zeiss銘のαレンズです。少し前に手に入れましたが、徐々に分かってきたので記事にしようかと思います。αのブランド、GとZeiss。二本目のこのレンズはスペック上はズバり面白くはないですが、さすがの魅力があるような気がします。

Dsc087481 Sony α55, CZ T* DT 16-80 ZA (ISO 100, 1/160, F4.5, 35mm)

 このレンズを持ち出してお散歩に出たときにとった写真が、この花。鮮やかな色合いと後ろへの抜け方で、気持ちよいお散歩ができるような気がしました。Zeissとはいえ、デジタル専用、プラスチックの鏡筒で軽めの一本。16mmの広角から80mmとちょっとした望遠域も押さえられることもポイント。
 標準ズームと比べれば当たり前ですが、手触りもしっかりしており、さすがに安っぽさは感じません。「Zeissブランド」も相まって、持ち歩く楽しさと持つ喜び、両方を感じています。

Dsc09312_2 Sony α55, CZ T* DT 16-80 ZA (ISO 100, 1/3200, F6.3, 16mm)

広角レンズらしく、空なんかを撮ってみたくもなります。T*コーティングのおかげ、なんて思ってしまいますが、太陽が少し入っても安心して撮れるのも嬉しいところ。雲や空の模様もすーっととらえられます。

Dsc09406 Sony α55, CZ T* DT 16-80 ZA (ISO 100, 1/1000, F5, 80mm)

それにしても徐々に使っていて思うのが、色の出方。各原色がぐいっと出る写りをする気がします。ふと撮ったものの色味が最大限表現できる、写り。太陽の光で、しっかり、色濃く写し込む、それがゾナー、なのでしょうか。

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2012年6月11日 (月)

【レンズ】Pentax Super-Multi-Coated takumar 1:35 f2 「すーっとしたボケ味」

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 またレンズ記事を書きたいと思います。以前紹介した、PENTAXのSuper-Takumarがありましたが、今回は同マウントの後継レンズ、Super-Multi-Coated Takumarです。名前の通り、レンズコーティングが多層になり、光学性能が良好になったモデルです。
 焦点距離は35mm、開放f値は2。フルサイズ時代には広角の部類に入るレンズかと思いますが、APS-Cで使うと標準レンズに近い使い方になります。

 まず初めてのぞいたときに感じたことは、見たままに近い画角。ファインダーをのぞいたときにまるで見たままのような感覚の広さが写り、特殊な表現ではなく、自分の思ったままに写せるなぁと感じました。

Dsc02934 Super-Multi-Coated Takumar 35mm f2 (ISO100, f4付近, 1/500)

 そして、撮ってみるとすーっととろけるようなぼけ方と、合焦点のシャープさが魅力。このレンズもトリウムレンズなので、それらしい、シャープさがあるのですが、それだけでなく、ぼけた部分へなだらかにしっかりつながっていくので味わい深いです。
 いうならばまるで浮き出るような感覚でピントがあった部分が描写できるので、大変気持ちよく写真が撮れます。AFの時代にあえて手でピントを合わせること、そして、このレンズの浮かび上がるような描写が、フォーカシングの歓びを感じさせてくれる気がします。

Dsc03264 Super-Multi-Coated Takumar 35mm f2 (ISO100, f8付近 ,1/320)

 しかし、実はこのレンズ、カビがありました。中古レンズであるのでしょうがないですが、かなりショックでした。ただ、分解がしやすいタクマー系統。前玉から後玉まですべてばらして、レンズを一枚一枚自分で清掃することを初めて行い、カビのない状態になりました。そういう意味でも一つ一つ自分で磨き直した、思い入れのあるレンズです。

Dsc08261 Super-Multi-Coated Takumar 35mm f2(ISO400, f4, 1/40)

 35mmにしては55mmのレンズよりも高さがあり、少し大きめではありますが、十分軽くて小さなレンズ。自分で清掃し、整えてからはこのピントの合った部分の描写が好きで迷った時の一本になっています。休日のおでかけも、平日になんとなく持ち出すときも、常につけている一本です。
 前回紹介した70300Gとはまったく違った楽しみを与えてくれるレンズ。同じくらいに、お気に入りの一本です。

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2012年5月25日 (金)

しっくりくる、安心の一本

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 ふと、万年筆をいじりたくなって、夜中にごそごそやったりすることがあります。最近はインクを入れておく本数が少ないので、あえていったん全部のインクを抜いて、どれにしようか、と考えてみました。

 個人としては、クラシックなデザインと落ち着いた色が好きなので、インクを入れたいペンとなると写真のようになります。前々から使い込んでいる146、あこがれだった149、そしてコンパクトで完成度の高いパイロットの蒔絵…それ以外に持っているものももちろん名品ですが、限られた数だけインクを入れようと思えばこの3本が出てきます。

 改めて一本ずつ手に取ってみると、やはりこの3本は落ち着くような感覚があります。マイスターシュテックは時代によって価格やブランドに色がつきながらもやはりクラシックな万年筆らしさを持っているし、蒔絵の小さいながらちょうどいい重さと手触りが嬉しいものです。

 結局、インクは146と蒔絵に入れました。 蒔絵は国産細字が欲しかったからです。憧れていた149も堂々した風格で気に入ってはいますが、毎日手に持ちたいのは146かもしれません。久しぶり、メインに帰ってきた146。ちょうどいい大きさとなぜかほっとする書き味、この3本では一番昔から使っている安心感。今の私にとって、最後の一本、安心の一本と呼ぶのにふさわしいのかもしれません。

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2012年5月18日 (金)

【レンズ】Sony 70-300mm 4.5-5.6 G SSM

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 存在感、満足感、そしてそれに見合った納得の画質 — 愛用の一眼レフ、Sony αの純正レンズ、「70-300mm 4.5-5.6 G SSM」です。

 写真でも分かるように大きさも重さもしっかりした望遠ズーム。フィルター径62mm、700g程度の重さは私にとって初体験。カメラに取り付ければカメラよりもレンズの方が存在感を放つ程です。Gレンズと呼ばれる、ミノルタ時代からのαマウントの高級レンズシリーズの一本で、作りもしっかりしています。

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Sony α55, 70-300 G SSM (ISO 100, 1/500, F5.6, 300mm)

 実際に初めて撮りあるいてみてもカメラを「しっかり支えながら撮る」が心地よく、楽しんで撮れました。ある程度の重みがあるのでレンズを支えるように持つと、AFストップボタンやフォーカスレンジリミッターも扱いやすく、両手で写真を作っていく感覚があります。
 画質も文句なし。テレ端300mmを開放で撮影してもしっかりしたコントラスト、色味が現れている様子。高級な望遠レンズにしては開放F値が暗めのこのレンズですが、開放からキリッと決まるのは嬉しいところです。

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Sony α55, 70-300 G SSM (ISO 100, 1/800, F6.3, 300mm)

 AFのスピードも超音波モータということで快適。レンズを向けて半押しであっという間にピントが合う感覚です。鳥にピントを合わせることもなんなく、さらっと撮影ができました。

 総合的に見れば、何も考えずにも撮れるような、そんな完成度の高さがあるレンズ。AFも画質も、均質に常に最善の状態を出してくれるので、RAW現像の際ですら編集なく鮮やかに仕上がっていて、素直に驚きます。慣れてくると、この写りが素直で特に意識することなく使ってしまいますが、他のレンズと比べれば「格が違う」ように感じることもしばしば。いかにも光学的に高精度なレンズで、「思った画を切り取る道具」として、大変優秀で安心しています。

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Sony α55, 70-300 G SSM (ISO 100, 1/1250, F5, 70mm)

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2012年5月 6日 (日)

【レンズ】Pentax Super-takumar 1:55 f1.8

 久しぶりの更新になります。いつも文具のことを書いているブログですが、最近筆記具ではなく別の筒型のモノに興味を引かれてしまい、そんなことを書いてみたりしています。一度Facebookのノートとして書きましたが、ブログでもぜひご紹介したいと思い、記事にしてみます。

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 このレンズはバイト先の写真好きの方にいただいたレンズ。2本同じで違う年代のものを頂き、2本目を好んで使っている。

 

 1本目、2本目とも画角、明るさは同じで使いやすい。M42マウントのマニュアルフォーカスのレンズなので、撮影の度に手でフォーカスを合わせて、露出もマニュアル設定での撮影となり、少し手間はかかる。

 

 しかし、それもボディをa55に変えてからというもの、絞り優先オートが効いてくれるし、フォーカスを合わせるための拡大表示も使えるようになったので、AFレンズとまではいかないがこれ1本で出かけられるくらいの手軽さになった。

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 2本目のレンズはいわゆる"トリウムレンズ"。現在は製造されていないが、光の屈折率をあげるためにレンズ内にトリウムという放射性物質を混ぜ合わせているそうだ。それだけに絞り開放時のどこかあか抜けた写りから、ひと絞りふた絞りした時のシャープな写りも楽しむことができると感じる。

 

 トリウムレンズの特徴として、黄変という現象がある。経年変化で、トリウムが使われたレンズが徐々に黄色を帯びてくるというもので、このレンズも斜めから見ると若干の黄変が感じられる。紫外線の照射などで軽減させることができるらしいし、デジタルではAWBで軽減されるとも聞くが、気になる人も多いだろう。

 

 ただ、自分の中では、すこしレトロな雰囲気、色味が画像にのってきて、むしろ気に入っている。アンティークレンズである以上、数値や劣化という意味でいくつか不安な点は拭いきれないが、それも含めて楽しいレンズだと感じている。

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2012年3月31日 (土)

ノートというよりはある種のプラットフォーム? trystramsノート

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 前回の記事で紹介したとおり、Trystramsのセットをサンプルとしていただきました。今回はその中で一番大きなノートを特集します。

 このノートのポイントはこの写真で写している通り、「IDEA BOARD」という部分です。裏表紙が長くなり折り込まれたような形で、このボードが入っています。このボード部分には、付箋や小さなメモを貼り付けてアイデアを管理することができるとのことです。

 ノートを広げた際にも、右端にもう一枚このボード部が飛び出しているため、常にここを利用することができます。若干、ノート自体に筆記する際に邪魔になってしまう可能性もあるかと思いますが、楽しい機能です。
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 肝心の紙質についてですが、万年筆での筆記時にも問題がないようです。右の写真はウォーターマンのLニブにペリカンのブルーブラックで筆記したものですが、特にインクが走ってしまうことなくシャープな線がでています。特に裏抜けもなく、薄い紙で使い勝手よいです。

 このノート自体の質は高く、十分満足いくノートかと思います。機能として、IDEA BOARDやこのシリーズらしいカードを入れる部分などがあり、ノートというよりは一つの考えるプラットフォームを目指しているのではないでしょうか。

 しいて言うならば、IDEA BOARDを開いた状態で、筆記すると手にあたってしまいそうなこと、表紙に磁石などがあったらパチンとなって気持ちがいいかも…というのが気になりますが、全体的に実用的で品のあるノートで活用したいです。

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2012年3月21日 (水)

Trystramsのサンプルいただきました!

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 今回、ブログ経由でサンプルをいただく機会があり、試しつつ記事にしたいと思います。

 以前も、サンプリングで類似の製品をレビューする機会があったのですが、今回はノートだけでなく、同シリーズのマルチペンなども合わせていただきました。

 コクヨの製品で、trystramsというビジネス向け文具のブランド群。マルチペンは改めて説明する必要もないかと思います。このセットで一番独特なのは小さなメモパッドと大きなノートの組み合わせ活用法ではないでしょうか。

 このメモパッドは付箋のように張り付くタイプと、複写されるノートの二種類。そして、どれも名刺サイズに切り取ることができ、大きなノートに必要に応じて移し替えていく…という仕組みのようです。

 まだ、これらを開封していないので、開封して個別にも記事を書いてみたいと思います。

 

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2012年3月17日 (土)

「本物」の、漆黒

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(Sony a55, Sigma 50mm/f2.8 Macro EX DG/Picture Effect "Toy Camera")

 ブログ記事にするのが遅くなってしまいましたが、実は漆塗り、蒔絵万年筆デビューしていました。レジンもの、金属もの、木製、エボナイトなど様々な軸に触れてみていますが、今回の万年筆が私の中では初の蒔絵、漆です。

 勘のいい方は写真でお分かりと思いますが、「双鶴」パイロット研ぎ出し平蒔絵万年筆です。繊細な鶴の絵柄に、金が散らされた落ち着いた柄かと思います。

 実はこの万年筆を買う際、店頭で別の金属軸と比べて迷っていたのですが、手に持ったときの重さ、完成度の高さに驚き、蒔絵万年筆を選ぶことになりました。蒔絵加工のみならず、パイロットらしい実直なつくりが完成度を感じさせてくれたのかと思います。書き味やペン先についてもまったく問題なく、気持ちのいい細字に仕上がっています。

 このようにマクロレンズで撮影を行ってみると、鶴の首から羽にかけて美しい曲線が途切れることなく描かれ、漆の深い黒、「本物」の漆黒を感じ取ることができ、隙のない万年筆の作りが写ります。それだけに手に取った時の安心感、満足感はひとしお。ぜひ、この「本物」に一度触れてみてほしい…、と感じますね。

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2012年2月 8日 (水)

一足早く春気分? Pelikan M800 青縞

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 Pelikanのスーベレーン、そろそろ欲しいと思っていました。初めてのスーベレーン、総合的に評価も高く、堂々としたM800をチョイス。さわやかな青縞の軸です。

 M800自体の位置づけは、ペリカンの中では超大型のM1000と中型のM600にはさまれたバランスの取れたモデルかもしれません。また、ビッグトレドの原型でもあり、代表的なモデルです。

 実際に手に持ってみると、独特の存在感を放ちます。モンブランと比較すると、ちょうど146と149の間くらいの大きさで、ペン先は149ほど大きくないとはいえ、ペン自体は149のような堂々した風格。色の軸も安っぽくならず、上品なたたずまいです。

 キャップと軸の作りもよいようで、キャップのはまりもよく、少し長細いスタイルがペリカンらしいです。ペン先は18Cで、今回はMニブを選びました。未調整の状態とはいえ、引っかかりはなく滑らかな書き味。やはりもう少しインク出が欲しい気がしてしまいますが。

 今回、青縞のM800に、セーラーの桜森インクを吸わせました。上品ながらもさわやかな青縞のM800からまろやかに流れる桜色、一足早く春めいた気分を味わっています。暖かそうな桜色、ブルーの軸と相まって、どこか新しい気分になります。

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2012年2月 6日 (月)

「作家と万年筆展」に行ってきました

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 昨日、県立神奈川近代文学館で行われている、作家と万年筆展にでかけてきました。港の見える丘公園内の静かな文学館で、じっくり展示を楽しむことができました。常設の展示も、神奈川の地域と名作の数々をあわせた展示でまとまっており、見ごたえがありました。

 そしてお目当ての、作家と万年筆展。夏目漱石や江戸川乱歩をはじめとした作家の愛用した万年筆、原稿用紙などがずらり。入館時にいただいたパンフレットでも、ペンとその文字が掲載されていました。

 年代に関しては、古いものもありましたが、最近の万年筆もあり、幅広く展示されていたように思います。

 しかし、何よりじんわりときたのは作家の万年筆や道具についての文章の展示。プロならではの筆記具へのこだわりが、珠玉の名文になっているなぁとつい読み入ってしまいます。
 一節一節の短い文章だけが展示されていましたが、様々な"万年筆感"が伝わってきている。そんな気がしました。

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